パッケージ印刷の「白版」って何?作り方からメリットまで徹底解説!

パッケージ印刷の担当になったばかりのあなたは、「白版(しろはん)」という謎の言葉が出てきて、「え、何それ…?」と頭を抱えていませんか?
パッケージのデータを入稿した際に「白版が必要です」って言われて、「は?白版??」と頭の中がハテナマークでいっぱいになった経験、きっとありますよね。
「白版って、白い板のこと…?」「白く塗るってこと…?」
でも大丈夫!この記事を読めば、白版の正体がスッキリ分かって、「なるほど!だから白版が必要なんだ」と納得できるはず。一緒に「白版マスター」への道を歩んでいきましょう!
- 「白版」って、一体なに?
- 誰でもできる!白版の作り方
- 知っておきたい!白版の活用例いろいろ
「白版」って、一体なに?
想像してみてください。透明な窓ガラスに絵を描くとき、白い絵の具を下地に塗ると、色がくっきり見えますよね。下地がないと、色が透けてしまって、せっかくの絵もぼんやりしてしまいます。白版を一言で説明すると、「透明なものや色の濃いパッケージに印刷する時の、白い下地のこと」です。
パッケージの素材が透明なフィルムや、アルミ箔などの銀色の素材の場合、その上に色を直接印刷すると色が透けて見えてしまいます。そうすると、パッケージの色がぼんやりしてしまったり、銀色がギラギラして見えたりと、デザインが台無しになってしまうんです。
そこで、先に白いインクで「ここに色を塗りますよ」という目印を印刷するのが白版の役割です。この白い下地のおかげで、その上に重ねる色が、デザイン通りにきれいに発色するようになるんです


【身近な例で考えてみよう】
普段、何気なく見ているあのパッケージも、実は白版という技術に支えられています。

つまり白版があるからこそ、私たちが手に取るパッケージは、思い描いた通りの色やデザインで輝いているんです!
誰でもできる!「白版」の作り方
「白版」が必要な理由がわかったところで、「じゃあ、どうやって作るの?」と思いますよね。Adobe社のIlustratorやPhotoshopを使えば、誰でも簡単に作れます。ここではIlustratorを用いた白版の作り方について解説します。
①レイヤー作成
パッケージのデザインデータを開き、新規レイヤーを作成。一目で白版のレイヤーだと分かるように、名前を変えておきましょう!

②コピー&ペースト
白版を入れたいと考えている部分(文字やイラストなど)を選んで、コピー&ペースト(貼り付け)してください。このコピーした部分が、白版になります。

③特別な色に設定
次に、コピーした部分の色を別の色に変更します。この時の色は何色でも構いませんが、「白版」だと一目でわかるように設定しておくのがポイント。この色分けが、あとで印刷会社に「ここに白インクを塗ってくださいね」と指示を出すための目印になります。

④レイヤーの並び方を変える
最後に、この「白版」のレイヤーを、デザインレイヤーの上に配置します。こうすることで、印刷会社がデータを見たときに、どこに白インクを印刷すればいいかすぐにわかるようになります。

知っておきたい!白版の活用例いろいろ
白版は色をきれいに見せるための下地ですが、工夫次第でデザインに面白い効果を生み出すこともできます。ここでは白版の活用テクニックを2つ紹介します。

ちなみに、白版は必ず使わなければいけないものではありません。パッケージ素材の透明感そのものを楽しませたい場合や、アルミ素材のメタリック感を全面に活かしたい場合などは、あえて白版を使わないほうが良いこともあります。
このあたりの判断はデザインの狙いによりますので、「どうするのがベストかな?」と迷ったときは、遠慮せず印刷会社に相談してみましょう。
白版でデザインをレベルアップ!
最後に、白版について大事なポイントを振り返っておきましょう。
白版とは
- パッケージ印刷で色を鮮やかに見せるための「白い下地」
- 透明素材や濃い色の素材に印刷する際、インクの下に白インクを刷って発色を良くする
白版の作り方
- Adobe IllustratorやPhotoshopで専用レイヤーを作成
- 白下地を入れたい部分をコピーし、特別な色に変更
- データ上で目印となる色を指定するだけなので作業は簡単
白版の効果
- 透明な窓を作れる
- 部分的にメタリックな表現ができる
- デザインの幅が広がり、パッケージの見栄えや魅力を大きくアップ
白版のキホン、伝わりましたでしょうか?白版を上手に使えば、あなたのデザインしたパッケージがもっと魅力的になりますよ!
「とはいえ、自分でデータを作るのはちょっと不安…」という場合は、ぜひ Brixaにご相談ください。あなたの商品に最適な白版のプランニングからデータチェックまで、プロとして丁寧にお手伝いいたします。
実物サンプルの請求もできますので、「白版を使うとどんな仕上がりになるのかな?」と気になったら、気軽に試してみてください。一緒に素敵なパッケージを作りましょう!

お問い合わせはBrixaまで!